基本情報

株式会社テック

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東京都八王子市高倉町38-8

http://tecgrp.com/

042-645-4121

 

基板に関わるモノゴトを「技術」で助ける


基板に関わるモノゴトを「技術」で助ける

株式会社テック 代表取締役 中原綱一郎さん

 

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今回は昭和44年創業、基板の基板・開発を行う株式会社テックを訪ねました。「基板」と聞いても、ピンとこない方も多いと思います。しかし、現在の便利な生活は基板の進化とともに成し得たと言っても過言ではありません。毎日、使っているスマートフォンやテレビも基板が正しく動作してこそ使用できるんです。
身近にはあるが、よくは知らない。そんな基板の世界へ、アナタをお連れします。

 

すいません!基板製作ってなんですか?

テックの2代目中原綱一郎さん

テックの2代目中原綱一郎さん

【中原さん】そうですよね。普通の方にとっては縁遠いですよね。
一番が分かりやすいのが、学校の授業でラジオ作ったことありませんか?その際に、はんだ付けを使って緑の板にピンを固定する作業がありますよね。それが基板製作です。テックの業務は、技術の授業の延長線上にあると言っても間違えはないです。ただ、技術的に難易度が高いといった違いはありますが(笑)

 

【COB】おぉ、そう言われると身近に感じますね。主にどんな基板を作られることが多いんですか?

 

 

【中原さん】それこそ名前の知られた大企業から、個人に近い商店までクライアントは様々です。うちの場合は、1枚だけ作るといった試作品の製作もやりますからね。既製品の概念に捉われない独自の基板開発もします。企業によってルールも違いますから、それに合わせて作ります。細かい部分なんですが、基板に書かれる文字の指定もなんかもあるんですよ。
多くのニーズに応える体制を常に整えています。

 

応接間には表彰状が沢山!

応接間には表彰状が沢山!

 

2代目として基板にかける想いは強い

先代が使っていた基盤の設計図

先代が使っていた基板の設計図

【COB】50年以上の歴史が続くテックですが、会社はどのようにスタートしたんですか?

 

【中原さん】私は2代目、先代は父親でした。メーカーで勤めて、そこから独立したと聞いています。

 

【COB】中原さんは、最初から基板の仕事を継ぐ予定だったんですか?

 

【中原さん】違いますね。色々な仕事を経験して、辿りついた感じなんですよね。
最初は、暮石屋で石を運んだりする肉体労働のアルバイトをやっていました。途中で車が欲しくなってね。バイトだとローンが組めないから「就職しなければ」と米軍基地のサービス業で働き始めたんです。元々、英語が好きだったんで楽しい仕事でしたねぇ。

 

【COB】おぉ!どんなことを行なっていたんですか?

 

【中原さん】米兵のための福利厚生を担当していました。米兵が日本に触れ合うバスツアー、スキーツアーを企画したりしましたよ。2年ぐらい働いて、英語が日常会話レベルにできるようになりました。すると親父が「英語できるなら基板を学びにアメリカの大学へ行くか?」と提案してきて留学することにしました。
そこで、基板の言語設計をする研究室に入ったんです。けど、ほとんど勉強しませんでしたね。寮に入っていたんですが、そこにいる南米系の人達と仲良くなっちゃいましてね。彼らは本当にパーティーが大好きで、それこそ毎日パーティー。そんな生活が1年弱続きました。

 

【COB】竜宮城みたいな生活ですね。

 

【中原さん】いや本当にその通り!
帰国後、ITベンチャー就職したんですがそこからが修行期間。アメリカで遊んでいたから、当然仕事ができない。それをすぐに先輩に見破られて、ずっと怒られながら仕事してました。墓石屋で働いていたので体力だけはありましたので朝一に出て、最後に帰る生活でしたね。5年続け、やっと仕事を覚えてきた矢先に親父がガンで倒れちゃったんです。
これからって時だったので後ろ髪を引かれました。しかし、今まで自由にできたのは親父と会社があったから。それを機にテックに戻りました。

 

【COB】すぐに代表になられたんですか?

 

【中原さん】いや、親父とは数年一緒に働けたんですよ。けど、親父には宣告してなかったので、こちらの気持ちとは裏腹に「何しにきたの?」といった感じで。「仕事ないよ」と言われながらですが、月10万円の給料で働きました。
宣告をしていなので親父は死ぬと思っていない。だから、事業継承を全くしなかったんです。そんなことをしているうちに、親父が死んでしまって・・・。

 

【COB】そこからも大変ですよね。

 

【中原さん】お金はお袋が管理していたので問題なかったのですが、取引先とのやり方が分からないんです。本当に大変だったのが、親父が死んだ次の年にきたリーマンショック。それで多くの仕事をなくしました。
不慣れな社長業と仕事が減っていく日々が不安で不安で。ストレスから飲み歩く日々になっちゃて。そんな社長は信用されるはずもなく、技術者のエースも社員も辞めていく。最悪の悪循環、本気で潰れることを覚悟しました。
酷い状態でしたが辞めた技術者の充填のため、人の募集は続けていたんです。すると、面接に来る人が技術・気力ともにレベルの高い人ばっかりなんです。リーマンショックの影響で、良い腕を持った技術者も仕事を失ったんだと思います。やる気がある人に囲まれると、流石に遊んではいられないと心を入れ替えました。徐々に業績も上がり始め、今に至ります。

 

事業が落ち着くまでの苦労を話してくれました

事業が落ち着くまでの苦労を話してくれました

「ものづくりは楽しい」そんなことを噛みしめる

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【COB】基板を作る仕事のやりがいはどのような箇所に感じますか?

 

【中原さん】「ものづくり」をしている人なら同じことを言うと思うけど、やっぱり完成したときだよね。最近、海上自衛隊の護衛艦を動かす基板を作りました。艦の進水式にも参加しましたが、動いた時は感動しましたね。

 

より良く動くために細部まで計算し、設計します

より良く動くために細部まで計算し、設計します

 

中原さんの今後の目標を教えてください!

【中原さん】やはり海外進出を考えています。外国で作った基板を見たことがあるのですが、はんだ付けが雑でクオリティが低いんですよ。正常に動かないものもありましたからね。日本では絶対にありえないことです。

 

【COB】日本の設計技術は高いんですか?

 

【中原さん】世界に誇っても良い技術だと思います。まずは、無線や通信系の機器を扱う海外メーカーに売り込みをしてこうと考えています。

 

今、まさに開発中の検査機を見せてくださいました

今、まさに開発中の検査機を見せてくださいました

プロ仕様のはんだごて

プロ仕様のはんだごて

海外進出を目指す技術者を募集中

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【中原さん】海外への進出も目指しているので、英語を話せる設計者がいたら採用したいですね。アメリカ大統領がトランプ氏になったりと、時代は大きく変わりつつあります。「海外でやって行く」そんなパワーのある方の応募を待っています。

 

CADを使い基盤の設計を行います

CADを使い基盤の設計を行います

自分の技術力を活かしながら海外でチャレンジしたい!そんな、熱量をお持ちの方は、是非テックの中原さんにご連絡してみてくださいね。

 

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