基本情報

有限会社石塚染工

有限会社石塚染工
東京都八王子市元横山町1-16-1

042-642-4400

http://tokyokomon.jp

江戸小紋の伝統を今に伝える


江戸小紋の伝統を今に伝える
有限会社石塚染工 4代目石塚幸夫さん

 

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今回は、東京染小紋を扱う石塚染工に伺いました。室町時代から続く、伝統の技を今も受け継がれています。4代目の石塚幸生さんは全国伝統的工芸品コンクールで内閣総理大臣賞を受賞された職人。文様が映える、東京染小紋の妙技をナマで体感。伝統と工芸が紡ぐ、美しい反物の魅力をお伝えします!

 

東京染小紋の歴史を教えてください。

4代目の幸夫さん、5代目の久美子さんに話を聞きました

4代目の幸夫さん、5代目の久美子さんに話を聞きました

【石塚さん】室町時代に誕生した技術だと聞いています。広く普及を始めたのは江戸時代の初期、当時は武家の裃を染めていました。その後は、一般の着物などにも使われる工芸となり、今に至りますね。

 

【COB】今は、どのようなものを作っているのですか?

 

【石塚さん】江戸小紋、東京染小紋、浴衣だね。ただ、今は普段着として着物を着る人が少なくなりました。多くの需要があった時は、職人の腕にもばらつきがあった。現在は、需要も少ないので、本当に技術がある人しか生き残れなくなってます。

 

【COB】着物を着る人は年々減ってますよね?

 

【石塚さん】そうですね。

小紋は室町時代から発展してきた伝統です。これからも残しておきたい技術ですね。

 

工程を拝見、ちょっとその前に・・・

【石塚さん】その前に、ちょっと見て欲しいものがありまして・・・。

 

【COB】見せてください!

 

【石塚さん】これを何に使うか分かりますか?

 

【COB】紙に細かい模様が彫られてますね・・・。

 

【石塚さん】これは、小紋を型付けする時に使用する型紙なんです。ここに彫られた文様が着物の柄となります。石塚染工で使用するのは、三重県の伊勢型紙。人間国宝が彫った型紙もありますよ。ただ、型紙職人も高齢化によって減りつつある。今となっては、良い型紙を探すのが難しい状況なんです。

 

手漉き和紙を柿渋で3枚重ね、その上をキリで彫っていきます

手漉き和紙を柿渋で3枚重ね、その上をキリで彫っていきます

東京染小紋の工程を拝見させていただきます!

ここからは、5代目久美子さんに説明していただきました。

 

【久美子さん】最初は、防染糊の水分調整です。型紙によっても糊の硬さ、色により防染の濃度も変えます。

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【久美子さん】次は、ヘラを紙やすりで削って整えます。型紙は、前日に水に漬けて板に挟み、重しをし紙を平らにします。

 

ヘラを整える作業一つ取っても長年の経験が必要です

ヘラを整える作業一つ取っても長年の経験が必要です

型付けを行うまでにも様々な工程があります

型付けを行うまでにも様々な工程があります

【久美子さん】ここからが型付けとなります。長板に白生地を張り、その上に型紙をのせ、駒で糊を置いていきます。型紙の彫り抜かれた部分だけ、文様が生地に型付けされます。手だけではなく、膝や腰を使い身体全体を使う作業なんです。

 

一定のテンポで型付け。思った以上に早いスピードで進んでいました

一定のテンポで型付け。思った以上に早いスピードで進んでいました

【久美子さん】型付けが終わると、防染糊を乾燥させます。続いて、しごきと呼ばれる作業ですね。機械を使用し、均等に型付けをした生地に地色を乗せます。防染糊が塗られた部分は染まらないので、その部分が模様として残るわけです。

 

最近、ローラーを研磨したそう。現在は作られていない機械なので、ケアも重要です

最近、ローラーを研磨したそう。現在は作られていない機械なので、ケアも重要です

【久美子さん】まだまだ工程は続きます。蒸箱に地色をしごいた反物を入れ、蒸します。綿だと90度以上で35分ほど。絹だと90度以上で25分位ですね。

壁にはチョークで蒸し時間がメモしてありました

壁にはチョークで蒸し時間がメモしてありました

【久美子さん】蒸した生地を水洗いします。昔は川でやっていたそうですが、今のご時世では難しいです。うちの場合は、工房の裏にある水洗場で一気に洗います。この作業はハードです、ダイエットにも効きますね(笑)

 

長い反物を洗うために、細長く作られています

長い反物を洗うために、細長く作られています

【久美子さん】乾燥させたあとに、最後の修正を行います。細かな部分まで筆で修正をしていきます。こうして、東京染小紋の反物が完成します。

 

完璧な反物を作るために妥協はありません

完璧な反物を作るために妥協はありません

コチラが完成品、美しい

コチラが完成品の浴衣。美しい

2階へお邪魔しました!

久美子さんが学生時代に学んだ日本画の経験が活かされる染料制作

久美子さんが学生時代に学んだ日本画の経験が活かされる染料制作

【久美子さん】2階では地色を製作しています。米ぬかともち米でできた糊に染料を入れて練り、小さな生地に試験蒸しをします。

希望の色を再現するために、糊を練って8分蒸して洗ってを色が合うまでひたすら

繰り返します。

 

【COB】これも経験が必要な作業ですね?

 

【久美子さん】はい、過去に作った色を参考にしながら作ります。3日位で5色はできますね。

 

過去のアーカイブがキレイに保存されています

過去のアーカイブがキレイに保存されています

「東京染小紋を体験したい!」そんな方へ

【COB】この記事を読んで、東京染小紋を体験したい方もいると思いますが・・・。

 

【久美子さん】はい。現在、石塚染工では手拭いや袱紗を染められる体験教室を行なっています。5名以上から参加可能なので、興味のある方は電話かウェブにてお問い合わせください。

 

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江戸より続く素晴らしい技術を継承している石塚染工さん。この素晴らしい技術が四代、五代と未来へ続くことを応援したいみなさんは、是非石塚染工さんを訪ねてみてくださいね。

 

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